はじめに
随時更新します。残り香をテーマにします。
コンテンツ
・秋津島 大和のそらに 蜉蝣(かげろう)も ただよい飽きつ 夜魔と臥せるか
・冬籠り 張り子の虎の 尾を踏むか しろのやみより いづる虎の子
・風のこぐ ブランコのかげ 沓の舟 細波のよる 陽炎の春
・風花や 朱は冷たい 蜜を舐め
瞼の裏に 君も降り落つ
・茜差す 夕日の痕に 鉄の香や 錆び朽つ夏の 断末魔聞き
・濁り酒 満つ遊水池 すいきょうの
月桂に醉う かげろうのたま
・ひさかたの しぐれの叩く 水溜まり 竜田の姫も 囃すことかな
・ぬばたまの 闇にぞ濡れし 翠眼に 沈むものかは 秋月の露
・形代と 流るる水子 浮かべつつ 葦垣の古る 雛の浮城
・夏麻引く 命の暇 渦の宿
雨宿りする 穴の防人
・夜涼みの 深沓のため 首吊る子
しじまに憧る ひの閻魔なく
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