PR

ハリに潜むもの、ハリネズミ

ショップ
記事内に広告が含まれています。

解説

針に潜むもの(The Needle-Dweller)

 針に潜むもの(The Needle-Dweller)は外なるものまたは小神格だ。

 針に潜むものは、古代より「柔らかきものを恐怖で縫いとめる存在」として知られる小神格である。人間世界ではハリネズミとして目撃されるが、その本質は物理的存在を超えた「針状の次元の裂け目」である。

 針に潜むものの身体は、個々の針が一本ずつ「異界への通路」として機能しており、見る者がその針を直視すると、意識が細分化され無数の針穴に引き裂かれると言われる。こうして人間の精神は、不可逆的に異次元の「細孔の迷宮」へと囚われ、やがて針先に魂を封じられた存在に変容する。

信仰

 古代ヨーロッパや中央アジアの民話には、「針の精霊」や「夜に丸まる獣」を恐れて供物を捧げる習俗が残っている。麻を丸めて針に見立て、家の周囲に撒く儀式は、針に潜むものの注意をそらすための模倣的呪術であったとされる。

 一部の邪悪な秘儀では、生贄を鉄針で刺し貫き、その苦痛によって異界の扉を開こうとする。

力と影響

 針に潜むものを視認した者は、次第に「世界のあらゆる線や突起が自分を監視している」と錯覚し、最終的には幻覚と強迫観念に苛まれる。

 長く影響を受けた者は髪が剛毛化し、針のような毛が生え始める。やがて人間性を失い、針に潜むものの「棘の使徒」と化す。

 針に潜むものは、異界から物質世界を「刺す」ことで亀裂を生み、そこから瘴気や小規模の眷属を送り込むことができる。

魔導具

コメント

タイトルとURLをコピーしました